表紙 前文

 

           

 

   わ

 

輪: 輪(ごお)。

わあ: わあ。

わあわあ: うぇえうぇえ。

歪曲(わいきょく)する: 言(い)い曲(ま)ぎゆん。

猥褻(わいせつ)な: 歯痒(はごお)さん。

賄賂(わいろ): 下手(しちゃでぃい)。押上(うしゃ)ぎ物(むん)。

わいわい: 喚(あび)やあ手(てぃい)やあ。

我が: 我(わあ)。

若い: 若(わか)さん。

  若い時: 若(わか)さいに。

和解させる: 柔(やふぁら)きゆん。

若奥様: 姉前小(あやあめえぐぁあ)。

若返る: 若返(わかげえ)ゆん。

若木: 若木(わかき)。若木(わかぎ)。

若君: 若按司(わかあじ)。若(わか)じゃら。

若草: 若草(わかくさ)。

若様: 御前小(うめえぐぁあ)。

若衆: 若衆(わかしゅう)。

若白髪: 若白髪(わかしらが)。若白髪(わかしらぎ)。

沸かす: 吹(ふ)かしゅん。沸(わ)かしゅん。

若旦那: 主前小(しゅうめえぐぁあ)。

分かつ: 分(わ)かしゅん。

若殿様: 御前小(うめえぐぁあ)。

若葉: 新葉(しんばあ)。若葉(わかばあ)。

若松: 若松(わかまつぃ)。 ※若松は、おもろさうしによく登場する。

我儘(わがまま): 気任(ちまか)し。皇帝(ふんでえ)。我儘(わがまま)。自儘(じま

ま)。 ※混効験集、坤巻・言語に、ほんたい、とある。

我儘な人: 棒切(ぼおち)らあ。棒切(ぼおち)り者(むん)。

我が身: 我胴(わどぅ)。我(わ)が身(み)。

若水: 若水(わかみずぃ)。

若芽: 新葉(しんばあ)。

若者: 若者(わかむん)。

我が家: 我達(わった)あ。

分からず屋: 紛(まぐ)らあ。紛(まぐ)り者(むん)。憗(なむじゃ)あ。とぅとぅる

う。 ※なむじゃあは、憗(なまじ)い、と関係があると思う。

分かる: 分(わ)かゆん。

分かれ: 分(わ)かり。

別れ: 別(わか)り。

分かれ目: 境目(さけえみ)。

別れる: 振分(ふや)かりゆん。抜(ぬ)ちゅん。別(わか)りゆん。

若々しく: 若(わか)ってえん。

脇(わき): 端(はた)。片腹(かたはら)。側(すば)。

和気藹々(わきあいあい): 和談(わだん)。和談和合(わだんわごお)。和合和談(わご

おわだん)。

湧き上がる: 湧上(わちゃ)がゆん。

脇当て: 脇締(わちすぃ)び。 ※脇当ては、着物、鎧などの脇に当てる布のこと。

腋臭(わきが): 脇臭(わちくさ)あ。

腋毛(わきげ): 脇陰毛(わちくうぎ)。

脇差し: 脇差(わちざ)し。

湧き出る: 湧上(わちゃ)がゆん。

脇腹(わきばら): 横(よお)ら。横腹(ゆふぁ)ら。

脇見: 横目(ゆくみ)。

脇道: 横道(ゆくみち)。脇道(わちみち)。

輪切り: 転回切(こおるまあじ)り。

枠(わく): 矩(かに)。

籰(わく): 籰(わく)。 ※籰は、綛糸(かせいと)を巻き返す道具。

沸く: 吹(ふ)ちゅん。踠(むげえ)ゆん。沸(わ)ちゅん。

訳(わけ): 肝故(ちむええ)。訳故(わちええ)。訳(わき)。訳故(わきええ)。

分け前: 分(ぶん)。取(とぅ)い前(めえ)。分(わ)い呉(くぃ)い。分(わ)き分

(ぶん)。分(わ)き前。

分ける: 配(は)じゅん。分(わ)かしゅん。分(わ)きゆん。

和合: 和合(わごお)。

業(わざ): 業(わざ)。

わざと: うったあてぃ。わざっとぅ。わざとぅ。

災い: 厄(やく)。事錆(くとぅさび)。錆(さび)。災(わざうぇ)え。

わざわざ: うったあてぃ。わちゃこおげえじ。わざわざ。

鷲(わし): 鷲(わし)ぬ鳥(とぅい)。

わずか: いふぃい。いきら。いんてえん。細(くう)てえん。

わずらい: 煩(わちゃれ)え。

煩(わずら)う: 煩(わちゃら)ゆん。

忘れ草: 萱草(くぁんそお)。 ※忘れ草は、ススキノキ科ワスレグサ属の植物。花が一

日でしぼむと思われていたので、このような名前である。英語では、day-lilyと言う。

手元の、新簡約英和辞典、グランドコンサイス英和辞典、研究社・新英和大辞典、ラ

ンダムハウス英和大辞典等を引くと、すべて、花が一日でしぼむと書かれているが、

翌日も、翌翌日も開花するものがある。

忘れる: 忘(わすぃ)ゆん。

綿(わた): 花(はな)。綿(わた)。

綿入れ: 綿入(わたい)り。 ※綿入れは、着物の表地と裏地の間に綿を入れること。

綿打ち: 花打(はなう)ち。綿打(わたう)ち。 ※綿打ちは、棉をやわらかくするこ

  と。

わたくし: 吾(わん)。

私事(わたくしごと): 私(わたくし)。

わたし(私): 吾(わん)。

私たち: 吾達(わったあ)。

渡し場: 渡口(とぅぐち)。渡(わた)い。渡(わた)ん地(ぢ)。

渡し舟: 渡(わた)し舟(ぶに)。

渡す: 渡(わた)しゅん。

渡り廊下: 通(かゆ)い。

渡る: 渡(わた)ゆん。

ワダン(海菜): 苦菜(んじゃな)。 ※わだんは、海(わた)の菜(な)の意味らしい。

海辺にさいて食べられるめずらしい野菜である。ちなみに、リンドウ(竜胆)は、む

かし、にがなと呼ばれていたらしい。  

わっと言う: わっとぅかしゅん。

割符(わっぷ): 割符(わいふ)。割符(わっぷ)。 ※割符(わっぷ)は、割符(わりふ)

  のこと。 

詫び: 訳(わき)。悪(わっ)さ。

和睦(わぼく): 和睦(わぶく)。

輪回(わまわ)し: 転回(こおるま)あ。 ※輪回しは、桶(おけ)の箍(たが)など

を回し転がして遊んだ子供の遊戯。

喚く: 喚(あ)びゆん。

藁(わら): 藁(わら)。

笑い顔: 笑(われ)え顔(がう)。

笑い話: 笑(われ)え話(ばなし)。 ※琉球語は、江戸弁に似ていると思う。

笑い者: 笑(われ)え者(むぬ)う。

笑う: 笑(わら)ゆん。

草鞋(わらじ): 藁靴(わらぐつぃ)。草鞋(わらじ)。

わらしべ: 蘂(しび)。藁蘂(わらしび)。藁蕊棒(わらしんぶう)。 ※わらしべは、わ

  らくず、わらごみのこと。

藁苞(わらづと): 弁当(ふぃんとぅ)。藁包(わらづつぃ)ん。 ※藁苞は、水戸納豆

  を包んでいるものを想像したらわかりやすい。

藁縄(わらなわ): 藁綱(わらつぃな)。

藁灰(わらはい): 藁灰(わらべえ)。 ※藁灰は、藁を燃やしたあとに残る灰。

藁火(わらび): 藁火(わらびい)。 ※藁火は、藁を燃やしてたく火。昔は、藁が身近

  な存在であったようだ。

蕨(わらび): 蕨(わらび)。 ※埼玉県に蕨市がある。

童名(わらべな): 童名(どおな)。童名(わらびなあ)。

割り当て: 割(わ)い呉(くぃ)い。割(わ)い前(めえ)。割付(わっぷ)。

割り当てる: 配(くば)い当(あ)てぃゆん。

割印(わりいん): 割判(わいばん)。割符(わいふ)。割印(わいいん)。割符(わっぷ)。

割り木: 割(わ)い裂(ざ)かあ。 ※割り木は、小割りにした、たきぎ。

割り込む: 割込(わいん)ちゅん。

割符(わりふ): 割符(わっぷ)を参照。

割り前: 割(わ)い前(めえ)。

割る: 割(わ)ゆん。離(ああ)かしゅん。割(わ)ちゅん。

悪い: 嫌(や)なさん。悪(わ)っさん。

悪賢いこと: 悪知恵を参照。

悪口: 愚痴(ぐち)。嫌(や)な口(ぐち)。嫌(や)な言(い)い。誹(すし)り。謗

(すしゅ)う。

悪口を言う人: 嫌(や)な口(ぐちゃ)あ。

悪だくみ: 奴(やつぃ)。嫌(や)な企(だく)み。嫌(や)な物企(むんだく)ん。物

企(だく)ん。

悪知恵: がんち。嫌(や)な企(だく)み。嫌(や)な理屈(りくつぃ)。嫌(や)な才

  (ぜえ)。

悪ふざけ: 嫌(や)なわちゃく。

悪者: 嫌(や)な者(むん)。苦者(んじゃむん)。悪者(わるむん)。

我(われ): 吾身(わみ)。吾(わぬ)。

割れ鐘(がに): 割(わ)り鐘(がに)。

割れ甕(がめ): 割(わ)り甕(があみ)。

割れ鍋(なべ): 割(わ)り鍋(なあび)。 ※割れたものが普通にあったのであろう。

割れ目: 開(ああ)き。割(わ)り目(み)。

割れ物: 成(な)り物(むん)。割(わ)り物(むん)。

割れる: 開(ああ)きゆん。割(わ)りゆん。

われわれ: 吾達(わったあ)。吾達(わした)。胴(どぅう)なあ。

われわれの: 吾達(わったあ)。

椀(わん): まかい。椀(わん)。汁椀(しるわん)。 ※混効験集、坤巻・器材に、まか

  り、とある。

湾: 曲(ま)がい。湾(わん)。

腕白(わんぱく)。 暴(あん)まく。嫌(や)なしっぱ。まく。すぃてぃまく。すぃてぃ

むん。ううまく。

腕力: 手節(てぃぶし)。腕力(うでぃじから)。

わんわん: ちいちゃあ。わんわん。わうわう。わうわうう。 ※わうわうは、英語と同

じである。

 

   を

 

を(助詞): ゆ。から。